「何を買うか」より「いつ買うか」が重要
「何を買うか」より「いつ買うか」が重要
世の中のあらゆる商売はモノやサービスを安く仕入れて高く売り、その差額が利益になります。
この仕組みは株式投資も同じです。
株を「安い時」に買って「高い時」に売ることで利益を出すのです。
何当たり前のこと言ってんの?と思われるかもしれませんが、ここで注目していただきたいのは「優良企業を」や「話題の成長企業を」など「何を」買うかは関係が無いという点です。
これは、トヨタ自動車や日立製作所などの優良企業でも、株価が割高な時に買ってしまうと、その後株価が上がらず利益が出ない。
逆に、地味な企業や赤字の企業でも、株価が割安の時に買えば、株価が適正価格に戻る過程できちんと利益が出るということです。
こう書いてみると至極当然のことです。
しかし、多くの初心者は、魅力的に思える企業を見つけると、「業績は右肩上がり。今後も伸びるはずだ」と期待に胸を膨らませ、すぐにその会社の株を買ってしまいがちです。(私自身もそうでした…)
そこには「今の株価は割安なのか?いつ買うべきか?」という視点が欠落していることが多いのです。
まずは衝動買いをやめる
このような買い方でも購入後に運良く株価が上がることもでしょう。
しかし、魅力的な企業は買いたいと思う人が多いので割高になっているケースが多くあります。
なのでこのような買い方を何度も繰り返していくと、保有銘柄が含み損だらけになってしまう恐れがあります。
ですので、ほしい銘柄を見つけても「業績が良くても割安とは限らないぞ」と自らにブレーキをかけて衝動買いをやめることが大切です。
ちなみに私は衝動買いをしないために次のようなマイルールを定めています。
『どんなに良い会社を見つけた場合でも当日には絶対に買わない(買うのは翌日以降にする)』
これをするだけでも株で負ける確率は確実に低くなります。
衝動買いをやめられるようになったら、次は「いつ買うか」を見極める作業に取り掛かることができます。
逆を言うと、衝動買いを卒業できないと、いつまで経っても「いつ買うか」を見極める段階に進めません。
見極める前に買ってしまうのですから。
買い時の見極める方については、別の記事で説明することにします。