【銘柄分析】7228:デイトナ
※2022年12月期 第3四半期決算短信時点
■事業内容
二輪車部品・用品の企画と販売。
小売店も3店舗運営。
■国内拠点卸売事業
<事業環境>
外部要因
①二輪車販売台数や免許取得者数は増加傾向
②二輪車部品用品店では来店客数に落ち着きが見え始める
③円安による輸入仕入商品のコストが上昇
内部要因
①期間限定受注が想定超え
②随時値上げ実施中。今後も値上げを検討せざるを得ない状況
<収益情報>
売上高:85億69百万円(前年同四半期比+19.6%)
セグメント利益:14億49百万円(前年同四半期比+17.0%)
■アジア拠点卸売事業
<事業環境>
外部要因
①競合他社は欠品が多く、値上げ幅が大きい
②燃料費や海上輸送運賃の高騰によりコスト増
内部要因
①取引先の開拓が進む
②優位性を保つため戦略的に在庫を確保し、値上げ幅も抑える
③今後は販売価格の見直しも検討
<収益情報>
売上高:3億99百万円(前年同四半期比+178.3%)
セグメント利益:75百万円(前年同四半期比+453.5%)
■小売事業
<事業環境>
外部要因
①二輪ブームの落ち着きや悪天候の影響から客足は減少傾向
内部要因
①まとめ買い需要が多く客単価上昇
<収益情報>
売上高:19億83百万円(前年同四半期比+12.4%)
セグメント利益:1億64百万円(前年同四半期比+15.5%)
<事業環境>
外部要因
①悪天候による売電量低下
内部要因
②落雷の影響によるパワコンの停止による売電量低下
<収益情報>
売上高:2億61百万円(前年同四半期比+32.7%)
セグメント利益:29百万円(前年同四半期比+69.3%)
■業績推移(四半期累計)※バフェットコードより
■株価推移
■考察
・国内拠点卸売事業
期間限定受注の想定超えにより増収増益だが、二輪ブームが落ち着きつつあり、円安によるコスト増などのマイナス要因もあることから、今後は苦戦する可能性あり。
・アジア拠点卸売事業
売上利益ともに規模は小さいものの、それぞれ+178.3%と+453.5%の高い成長率は魅力。また、日本とインドネシアで2021年の二輪車販売台数を比べると、日本の41万6千台に対して、インドネシアはなんと505万台。つまりインドネシアは日本の12倍以上の販売台数を誇る。今後の成長が実に楽しみな事業である。
・小売事業
まとめ買い需要により増収増益だが、国内拠点卸売事業と同様に二輪ブームが落ち着きや円安によるコスト増などのマイナス要因がある。加えて、まとめ買いによる反動減の恐れもあり、今後は苦戦する可能性あり。
・株価とPERの推移
株価は上昇傾向だが、PERは横ばいもしくは下降傾向で割高感なし。
■個人的なスタンス
・取得単価3,250円で保有中
・11/24の終値で予想PER5.89倍と割安感あり
・増配継続中。同日基準で配当利回り3.23%。22/12予想の配当性向は19%と余裕あり
・高成長のインドネシアは数年間のうちに大化けの可能性あり
・ただし、現在の主力はあくまで国内拠点卸売事業であり、注視すべきはこのセグメント。二輪ブームが落ち着きをみせつつある中、いかに集客するかがカギ。
※個人の見解です。投資は自己責任で。